理事長のご挨拶
人権、それは私たちが人としての尊厳をもって生存と自由を確保し、幸福を追求する権利として多岐にわたり、多様性をもった内容を包摂しています。
多くの人々は、人権問題を大切なことであるとしつつ、難しいと思い込み、自らとの関係を疎遠にした日常生活を営んでいるのではないでしょうか。
私ども公益財団法人人権擁護協力会は、あまねく社会人・学生・生徒・児童の皆さん方に、人権をもっと身近な事柄とする感性を磨き、
人権感覚を醸成していただけるよう、人権擁護・人権尊重思想の普及、高揚を図る活動を推進している公益財団法人です。
当会は、世界人権宣言採択20年を迎えた昭和43年、法務省の人権擁護機関である全国人権擁護委員連合会によって、人権擁護活動を広く、強力に推進し、
かつ、人権擁護委員制度の充実発展に寄与することを目的として、昭和43年9月16日、法務大臣の設立認可を受けて設立され、発足いたしました。
以後、平成24年4月1日、「公益財団法人人権擁護協力会」として改組し、市民の皆さんに対する人権啓発行事の実施、人権情報誌「人権のひろば」
(旧「人権通信」改称)の定期刊行、人権擁護活動執務参考図書「人権よろず困りごと相談・事例Q&A」や、児童・生徒向け人権教室教材「種をまこう」、
「書画で見る世界人権宣言」の刊行などを通じ、人権啓発事業を推進しております。
世間では、日々未だに多くの人権侵害事案が生起し続けている現状を克服するために、当会による活動を、より充実・発展させて21世紀を「人権の世紀」
とするために、人権擁護委員の方々、市民の皆さん方々とともに力を結集させて活動を推進することを願っております。
当会の目指す事業活動に、より一層のご理解とご支援をお寄せいただけるようお願い申し上げます。